自戒、点検、内省

終わらない反省会をしよう

Claudeを総合的な食事&トレーニング記録アプリとして使っている話

多様な記録アプリのあるいい時代になりました。ノートに記録して見返すということが苦手なので、入力しておけば集計してくれるのはとてもいいですね。

とはいえ、アプリ操作は慣れがあるし、たくさん項目があると大変だしと、億劫になるポイントはたくさんあります。それは挫折に繋がってしまいます。

Claudeに話しかけるだけの食事管理

なぜ人が構造化データを入力しなくちゃいけなかったのか?ということに疑問をもちやりはじたのは、Claudeとのチャットに、食べたものをそのまま書きます。

朝 ベーグル1個、ゆで卵2個
昼 ささみ3本、麦飯200g、味噌汁
間食 プロテイン1杯、素焼きナッツ15g

これだけで、Claudeが即座に以下を返してくれます。

  • 各食のPFC内訳
  • ここまでの累積PFC・カロリー
  • 1日の目標に対する残り
  • 「夕食でこれくらい摂ると着地がちょうどいい」という提案

食材検索も重量のプルダウンもありません。「ささみ3本」と書けば、一般的な成分より1本あたりP10g前後で計算してくれます。なお区切り文字とかはいい感じで大丈夫。Claudeが解釈してくれます。

トレーニング記録も同じ要領で

食事だけではありません。トレーニングの記録も同じように一元管理できます。

ジムで種目が終わるたびに、こう書くだけです。

ケーブルプッシュダウン
15 15
25 5,3
20 8,8

ダンベルカール
8 15
16 3
12 10,10

Claudeがこれを整形してテーブルにしてくれます。

種目 重量(kg) レップス
ケーブルプッシュダウン 15 15
25 5, 3
20 8, 8
ダンベルカール 8 15
16 3
12 10, 10

セット間に都度スッと追記すればいいし、気づきや備考的なことも適宜追加すればいいのです。

前回の記録をClaudeの履歴で持っているので「前回より重量上がった?」「レップス落ちてない?」といったフィードバックもすぐ得ることができます。。減量中にトレーニング重量が落ち始めたらカロリー不足のサインですから、食事の調整にもつながります。食事とトレーニングが同じ場所で一元管理されているからこそできることです。

なぜこの手段にしたのか

いくつかの理由がありますう

1. 入力が気軽

自然言語で書くだけです。紙にメモするのと同じ気軽さで、そのまま直接Claudeに入力できます。バーコードスキャンもプルダウン選択も要りません。

自分専用の文脈を持てる

ここが最大の差別化ポイントです。

Claudeには事前に自分の情報を渡せます。体重、目標PFC、よく使う食材の栄養価、トレーニング頻度、特定の制約(たとえば「脂質の下限は卵とナッツで確保する」「削るのは常に炭水化物だけ」)。

すると「今日はトレーニング日だからCをもう少し」「会食がある日は昼のCを先に空けておこう」といった、状況に応じた判断が返ってきます。

3. フィードバックループが回る

2週間体重が動かなかったとき、「C(炭水化物)を30g削る」という具体的な打ち手をすぐに提案できます。定性的な食事指導(「バランスよく食べましょう」)では、この粒度の調整はできません。

4. データのコントロールが自分にある

ここが地味に大きいです。

わたしはObsidianのデイリーノートに食事とトレーニングの記録を書いています。データはローカルのテキストファイル(Markdown)です。iCloud Driveで同期していますが、仕組みとしてはただのファイルであり、制御は完全に握っています。

macからはMCP(Model Context Protocol)経由でClaudeがこのノートを直接読み取れるよう設定を施しています。つまり「先週のトレーニング記録を見せて」「今月のPFCの推移を分析して」といった問いかけに、Claudeがファイルシステム上のデータにアクセスして答えてくれます。

データの加工も分析も自分の手元で完結します。アプリのエクスポート機能の制約に縛られることがありません。これは食事記録アプリでは得られない自由度です。

「でもClaudeの栄養計算って正確なの?」

正確ではありません。が、実用上は十分です。

食事管理で重要なのは「昨日と今日の差」「先週と今週の傾向」であって、ささみ1本のタンパク質が10.2gか10.8gかではありません。Claudeの概算精度(±10〜15%程度)は、傾向を掴んで調整するには十分すぎます。

そもそも食事記録アプリの精度だって、自己申告の重量に依存している時点で誤差は避けられません。

実践のためのセットアップ

この運用を始めるために必要なのは、Claudeに渡す「自分の取扱説明書」です。わたしはこれをCLAUDE.mdとして構造化しています。

最低限書くべきことは以下の通りです。

  • 身長・体重・体脂肪率(推定でよい)
  • 1日のPFC目標(g単位)とカロリー目標
  • よく食べる食材の簡易換算表(例:ささみ1本≒P10g)
  • 食事の制約やルール(例:脂質は卵とナッツで確保、削るのはCのみ)
  • トレーニングの頻度と種類

これをプロジェクトの指示書やシステムプロンプトに設定しておけば、あとは毎日の食事とトレーニングを自然言語で伝えるだけで自分用の記録アプリ化します。

記録の置き場所はどこでもかまいません。Obsidianのデイリーノート、Notionのページ、テキストファイル。大事なのはデータが自分の手元にあること、そしてClaudeがそこにアクセスできるように接続することです。

まとめ

食事管理の本質は「正確に記録すること」ではなく「継続的に傾向を掴んで調整すること」と心得ています。

もちろんClaudeは完璧な栄養士ではありません。しかし、毎日隣にいて、こちらの文脈を理解した上で「あと夕食でP40g・C50gくらい摂れば着地ちょうどいいですよ」と言ってくれる存在です。

そしてデータは全て自分の手元にあって時系列でみる、何かとクロスさせる、全て自由です。